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アクアリウムの水、その汲み置き方法ではカルキは抜けていない・・?!

2023/12/28
アクアリウム 0

主にアクアリウムをやっている人に関して、水道水のカルキ(塩素)抜きをどうするか問題。

主な方法としては、下記が挙げられる。
  1. 塩素中和剤(カルキ抜き)
  2. 煮沸
  3. エアレーション
  4. 太陽光にあてる
  5. 1~2日汲み置き
  6. 塩素除去タイプの浄水器を使う

筆者は断然"汲み置き派"。理由は単純で楽だから。時間的コストは掛かるかも知れないけど、放置するだけだし。特に「4.」と「5.」の組み合わせが効果的。

塩素中和剤なんて価格はたかが知れているが、注意事項にある適量がアバウトでよく分からないし、塩素中和剤を入れ過ぎだとき生体に悪さしそうでもある。もし使うなら塩素中和剤は固形のカルキ抜きであるハイポタイプが一番使用量が分かるし、指で摘めるので扱いやすく個人的には好みではある。

「6.」の塩素除去タイプの浄水器があれば一番便利かもしれないけど、浄水器フィルターには寿命があり、いつの間にかフィルターの寿命が切れてそのまま水槽に投入した場合は最悪の事態になりそうなので怖い・・。

ただ個人的に一番よく使う汲み置きによる塩素除去だけど、本当に塩素は抜けているのか?どのくらいの期間でどのような環境で抜けるのか?残留塩素チェッカーを用いて色々検証してみたので参考までに。


屋外バケツ汲み置きのデメリット

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汲み置きは直射日光の当たる屋外で水面をなるべく広く空気に当てるというのがセオリーではある
となるとバケツなどを利用することになる。
自分の水槽は屋外出口が離れていて、屋外から水槽に水を運ぶのが億劫なので洗面所で汲み置きをしている。となると、倒れたときは悲惨になる。そもそも目につくとこに水を汲んだバケツなどがあるのは景観も良くない。。
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あとバケツを屋外に置くことはゴミや落ち葉や虫が水に入るし、夏場に長時間放置すればボウフラの発生源となって蚊が発生して、近所迷惑だし自分も刺されることになりかねない。

ただし太陽光+バケツ汲み置きは確実に塩素が抜ける方法ではある。


蓋を締めたポリタンクやペットボトルで室内で汲み置いてもカルキは抜けない?

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賃貸マンション等で汲み置きを室内で行うしか無い場合もあると思う。
我が家も庭はあるが、庭というような広さではないので、出来れば室内で汲み置きをしたい。
室内で汲み置きするなら蓋は締めて置きたい。

なのでAmazonで5Lの蓋付きのポリタンクを購入してみた。

これで汲み置きすればバケツよりかは少しは見た目も良くなるし、棚や収納にも収まる。
しかし、そうしたとき棚とか本棚などの場所に汲み置きするとなると、蓋で密封する必要が生じる。

8分まで水を入れて空気の層をつくり蓋をしていてカルキ抜き出来るのだろうか?
塩素は常温では液体に溶け込むことは出来ず気化する。汲み置きで放置すると塩素が抜けるのはこのため。
ポリタンクいっぱいに水道水を詰めるのではなく、8分目とかにして、密封したポリタンクの中にもしっかりと空気の層を作っておけば、そこに塩素が溜まってある程度、あるいは完全にカルキ抜きができるのではないかという魂胆。結論、これは検証してみたところうまく行かない


実際に試してみる

ただ推測するのではなく記録してここにもちゃんとエビデンスを残しておこうかと思う。
まず電波時計を用意して1秒も狂いのない時間と日付が分かるようにして撮影する。
季節は12月下旬。年の瀬。(こんな時期だからこそ、時間があるので検証できるというのもある)
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そして塩素の有無とある程度の濃度がわかる薬剤を購入
中身は5枚(ようするに5回)で380円、ちと高いが、厳密な検証するときだけ検証すれば終わりなのでこれでOK。

基本的に毎回チェックするのはこの計測機
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TANITAの塩素チェッカー


  1. 水道から出た水道水
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    まず水道水をチョクでコップに入れる
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    塩素チェッカーで計測すると0.15となった。
    我が家の水道水は毎回0.10~0.15を計測する。
    ちなみにこの機材、水の中でこの機材をしっかりシャカシャカ振らないと塩素を検出しないので、使い方は要注意。

    さらにそれを前述の薬剤を混ぜると
    スクリーンショット 2023-12-30 000059
    「残留塩素あり」を示すピンクに染まる。
    当たり前だけどこのまま水槽に投入すると生体に悪影響必至ではある。

  2. ポリタンクに水道水を入れる。
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    こんな感じで空気の層ができるように8分目まで
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    空気に触れる面積はあるし、空気の層の体積もある程度ある。
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  3. 蓋をする
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  4. 48時間待つ
ポリタンクに入れて48時間後の水で塩素チェック薬剤でチェック
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この通り、ぜんぜんダメ・・
一般的に塩素が抜けるという48時間でダメなので、やはりこの方法はダメということかも
同じく2Lのペットボトル等に8分目まで水道水を入れても同じだった。
ポリタンクやペットボトルなどで汲み置きする場合、とにかく密封したらダメ
空気の層を作っても蓋をしたら意味がないみたいだ。

以降はTANITAの塩素チェッカーとこのウォーターチェッカーを用いて残留塩素を検証している。


蓋を開ければ良いのか?!

蓋を開けて暗所に保管すればどうなのだろう?
ここは暗所でというのが肝となる。検証する。

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1/1 16:24 正月から何やっているのだろうと思われるが、サラリーマンは正月くらいしかこのような検証は出来ないw
この状態で放置。ちなみにここは洗面所で普段は電気は点いていない。

24時間後・・。


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0.15mg/Lを示している。この方法も24時間では抜けなかった。。
やはりエアレーションや太陽光に当てるというオプションが無いと24時間では塩素は抜けないみたい。
ちなみに48時間でも残留塩素0.10mg/Lを示し、完全には抜けていなかった。


ポリタンクではなくバケツのように蓋が広ければ良いのか?!
スクリーンショット 2024-01-15 164004 →約24時間後→ スクリーンショット 2024-01-15 163905
続いてバケツに水を汲んで室内で一晩放置。
この検証ではうまく行った。48時間待たずとも24時間で抜けた。蓋の大きさにもよるみたい。
空気に触れる面と、空気が抜ける穴は大きい方がいいようで、バケツならそれがしっかりと満たされるので問題ないようだ。

数時間で塩素を抜きたいなら太陽光
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水道水を入れたポリタンクを太陽光の当たる場所に移動させる(ポリタンクの蓋は開けている)。

  1. 10:50に水道水をポリタンクへ
    スクリーンショット 2024-01-06 163700
  2. 日向へ配置(蓋は開けている)
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  3. 同日12:30に回収
    スクリーンショット 2024-01-06 163734

  4. 残留塩素を測ってみる
塩素は抜けていた
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このように1時間半程度でも塩素は抜ける

1~2時間くらいしか太陽が当たらない場所でも十分塩素が抜けることが分かった。

曇りの日でも太陽が当たる時間帯で太陽が本来当たっている場所であれば、塩素が抜けているも分かった。但し曇の場合は、やや時間がかかるみたい。
塩素が抜けるのは紫外線によるものなので、曇りの日でも紫外線は出ていて、太陽が照らされる時間に屋外に出しておけば、塩素が分解されるのだと思われる。


密封状態でカルキ抜き

ポリンタンクの蓋を密封した状態では何日汲み置きしても塩素は抜けないことは分かったが、
ポリンタンクのに塩素中和剤(カルキ抜きハイポ)を入れて蓋をしっかり締めたあとならどうなのだろう?
  1. 水道水を入れてポリタンクへカルキ抜きハイポを投入
    スクリーンショット 2024-01-08 025152

  2. 蓋をしっかり締めて密封
    スクリーンショット 2024-01-08 025142
    空気の層はほとんどなく9分目以上まで水を入れている

  3. 10分後、残留塩素濃度を測ってみる。
    スクリーンショット 2024-01-08 030015
    しっかり抜けている。

このように塩素中和剤を用いる場合は、蓋をして密封しても関係はない。
これは、汲み置きの場合は塩素が気化して抜けるわけだけど、薬剤の場合は中和させて塩素を抜くので、根本的に塩素を抜く方法が違うため

どうしても蓋をして保管したい場合はこの方法、薬剤(カルキ抜きハイポ)を用いた方法がおすすめ。
密封だろうが暗所だろうが、どんな環境でも10分すればカルキが抜ける
液体のカルキ抜きも即効性があっていいけど、保管前提で考えるなら10分程度で塩素が抜けるなら固形であるカルキ抜きハイポの方が扱いやすい。しかも圧倒的に安価。



密封状態で太陽光でカルキ抜き
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続いてこの写真のようにしっかりと蓋を締めた状態での検証
使ったのは見ての通り半透明のポリタンク。
水量は空気の層は少ない9分まで波々に注いではいる。

1時間経過後、残留塩素をチェック
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密封状態で太陽光に当てた場合もカルキは抜けることも分かった。
太陽光は紫外線による塩素の分解、薬剤は塩素を中和させるで、密封状態だろうが関係なく塩素が抜けるみたいだ。


汲み置き中のポリタンクやペットボトルの保管場所

  • バルコニー
やはり屋外で日の当たる場所でじゃまにならない場所ならバルコニーが一番。日の当たる時間は30分程度でも十分っぽいのでずっとバルコニーに配置する必要もないし、保管場所としてずっと置いておいてもいい。しかも蓋で密封してても大丈夫。
あと太陽光による塩素抜きを期待するならポリタンクはできるだけ透明のものを選ぶ。バケツなどの口が広いものなら尚良いだろうけど、ペットボトルやポリタンクの口の狭さでも十分っぽい。(ただし透明・または今回用いたような半透明の入れ物)
その場合、無理にバケツのような口の広い容器を選択する必要はなさそう。

  • 室内暗所なら塩素中和剤を
前述の通り、塩素中和剤を(カルキ抜きハイポ)で塩素を抜く場合は蓋で密封して暗所保管でも良いので、クローゼットや階段下収納などにいれて見えなくして生活感をなくすのもいいと思う。
見た目を気にしない場所であれば水槽近くやエアコンの効いた部屋に保管して、水換え時の温度変化による生体への影響を軽減できるというメリットもある。
筆者はエアコンの効いた書斎のデスク下に配置したりしている。


まとめ


  • 蓋を密封した半透明ポリタンクで室内に汲み置き48時間→NG(永遠にNG)
  • 蓋を開けた半透明ポリタンクで太陽光で1時間→OK
  • 蓋を密封した半透明ポリタンクで太陽光で1時間→OK
  • 蓋を開けた半透明ポリタンクで室内で48時間→NG(3日くらいでOK)
  • 蓋で密封した半透明ポリタンクで塩素中和剤で5分→OK
  • バケツで室内24時間→OK

密封状態汲み置きでは塩素は全く抜けないこと。しかし太陽光、塩素中和剤なら密封状態でも塩素は抜ける。
小さな蓋を開けたくらいでは室内暗所では汲み置きで3日経っても塩素は抜けていないのは以外かも。しかもこれは風通しが良い室内(24時間換気ありの部屋)での検証。ポリタンクの蓋くらいの穴の大きさならTANITAの塩素チェッカーで0.05mg/Lを計測するには3日くらいかかる。
逆にバケツくらいの広い口なら暗所でも24時間で抜ける。

ポリタンクやペットボトルで暗所に一晩置いて塩素を抜いたつもりでいる人がいたら、それは要注意かも。残留塩素で生体に悪影響を与えているかも知れない。
ただしバケツならOKと結構複雑な結果となった。

他の方法も検証してみて有意義な結果が得られれば追記していこうかと思う。
記事の書き始めと考え方が変わってしまったのだが、結局は塩素中和剤を適量用いるのが一番な気がしてきた・・笑

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